神戸には、博物館や美術館のほか、神戸アートビレッジセンター(KAVC)やデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)といった複合文化施設、NPO法人DANCE BOX、C.A.P.(特定非営利活動法人
芸術と計画会議)などの活動団体、アートギャラリーが多く存在します。そして、その中では、国内外のアーティストを招聘し作品制作を行う「レジデンス・プログラム」を行なっている施設があります。
「レジデンス・プログラム」では、アーティストの視点で新たな神戸の発見や再解釈を行い、作品として可視化することをコンセプトに、様々なアーティスト、クリエイターにそれぞれの施設内にあるアトリエやスタジオを提供し、滞在制作を行っています。しかし、それぞれの施設には活動・発表の場所はあるものの、滞在施設がない、あるいは足りないため、プログラムを実施する際には滞在する場所が別途必要になります。
また、複数のアーティストが滞在する場合は、滞在先(例えば共有のリビングなどでの)コミュニケーションや対話も重要です。ホテルのような宿泊施設ではそういったコミュニケーションは難しく、また、予算面もひとつの課題となっています。
アーティスト・イン・レジデンス神戸には、アーティストだけでなく、それぞれの文化施設の活動をも開き、交流や出会いを生み出すという役割があると考えています。また、有意義な滞在制作を行ってもらえるよう、まちや人とのコミュニケーションの機会を提供することもとても重要だと考えます。
アーティスト・イン・レジデンス神戸の運営図